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2023年4月22日 (土)

ゲームレビュー 「My Friend Pedro」

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[プラットフォームと購入方法]
Xbox One版をセール期間中に587円で購入。

[クリアまでにかかった時間]
約5時間。Twitchで配信した合計時間とXboxのプロフィール上の数値がほぼ一致している。


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[ゲーム難易度]
操作の忙しさ、敵の意外な硬さもあって、プレイし始めたころは難しく感じるかもしれない。
各ステージのスコアの採点にはクリア時間や難易度ボーナスも含まれるため、1周目はスコアが低めになりがち。

[実績・トロフィー難易度]
全30種類。本編は日本語ローカライズされているが実績名や解除条件は英語のまま。
全ステージでSランク獲得が困難。一部の超・上級者向けのハイエンドコンテンツと思ったほうがいい。
それ以外は特別難しいものはない。シークレットモードを有効にしていても解除条件を達成できる。


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[良いところ]
二挺拳銃とアクロバティックな移動を組み合わせた爽快なアクション
・ジップラインやバイク、スケートボードなど多彩な移動方法を取り入れたシチュエーション。
・たくさんのジョークを交えた敵味方の会話。
・全武器解放やワンショットキルなど、リプレイに仕向けるシークレットモードが充実している。


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[悪いところ]
・煩雑な操作。使用するボタンの数を絞り込み、もう少しシンプルにまとめるべきだったのでは
 (必要なボタンをすべてカバーしようとすると両手の親指が2本ずつ必要になりそう)
・近接攻撃の蹴りは動作中の方向転換ができず、後ろ向きに蹴りを連発するミスが起きやすい。
・銃弾が貫通する金網と貫通しない壁の見分けがしづらい。不意に銃弾の雨に飛び込むことが多々ある。
・中盤以降は慎重さを求められるようになり、爽快感が徐々に減少していく。


Myfriendpedro05

[どちらとも言えない]
・フォーカス(スローモーション)のゲージは残量こそ確認しやすいものの、プレイ中は視界に入りにくい。
・Sランクを目指そうとするとコンボの継続時間が絶妙に設定されていることに気付く。余裕がほぼない。
・画面の奥側にある階段はステージの設計に多様性をもたせているが、移動経路としては発見しづらい。
・敵の死体が盾になる(銃弾が貫通しない)のはリアリティはあるが、コンボを伸ばそうと思うとジャマになる。


Myfriendpedro06

[総括]
スウェーデンのDeadToast Entertainmentが制作した「My Friend Pedro」は、2014年当初は無料で公開され
それからいくつかのバージョンを経て2019年に現在の姿でコンシューマー向けに発売された。

食肉工場の地下で目覚めた主人公が謎のしゃべるバナナ(?)に導かれ、たったひとりで犯罪組織に立ち向かう
という大筋は用意されているものの、ゲームとしての芯はコンボ重視のスコアアタックにある。
いかにコンボを途切れさせずに敵を倒し、銃弾を華麗にかわしてステージを駆け抜け高得点を叩き出すか。
ステージの構造を把握し、用意されているギミックを無駄なく利用する。意外とストイックさを求められるのだ。

もちろんその領域に達しなくても、ストーリー目当てのカジュアルな楽しみ方もできる。
ただ、それだけではやはりボリュームに不満を感じてしまうだろう。1周楽しんで終わりのゲームではない。
リプレイを前提とした、他のプレイヤーとスコアを競うシューティングゲームと捉えるべきだ。

その先に、いかに魅せるプレイをできるか?というハイレベルな領域が待っている。
アクション映画さながらの銃撃戦、パルクールのようなダイナミックなアクション、演出するスローモーション。

すべてのプレイヤーがそこまで遊び尽くせるとは思えないが、挑戦してみたくなる楽しさがあるゲームである。


Myfriendpedro07

多くのプレイヤーは派手で爽快感あるガンアクションを期待して本作をプレイすると思うのだが、終盤にかけて
その期待に反するようなステージ構成が続くため、右肩下がりに評価を下げてしまうかもしれない。
ステージ数を増やしたいという開発側の意向を、本作のシステムの範囲で叶えた結果なのだろう。
それがプレイヤーのやりたいこととうまく噛み合っていない、と個人的には感じた。


[オススメ度]
幅広くオススメできる。間口は広いが突き詰めていくとシビア。とにかく撃ちまくりたい人にもオススメ。
多少のグロ表現(散弾や爆発でバラバラになる)はあるが、設定でオフにもできるので気にする必要はない。



敵が微妙に硬いのも本作の「なんか思ってたのと違う」と感じる原因のひとつではないかと。
クリア後に解禁されるシークレットモードで敵を一撃で倒せるように、弾数を無限に設定してプレイしてみると
このぐらいのバランスが自分の期待していたものだったんだな…とあらためて確認できました。
一撃で倒せるようにしておいてもすべての敵を漏らさず倒していくのって結構大変ですからね。

事前の期待がない、何も知らない状態でプレイし始めるほうが本作の評価は高くなりそうな気がします。

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