2台目のメカニカルキーボード購入(Pulsar PCMK TKL)
メカニカルキーボードの2台目としてPulsarのPCMK TKLを購入したので、ちょっと言い訳させてください。
1台目のRedragon K688 RGBを迎えたのが昨年の10月。それから約8か月ですか。
たとえば1台目にどうしても馴染めなかったとか、やむをえない事情があって買い替えることはあるでしょう。
まあ、広い目で見れば今回の購入もそういうことになるかな…替えたい理由が浮かんできてしまいまして。
自分は希少な『かな入力』の人で、この8か月間、英語配列のK688を無理して使っていたところがありました。
しかし英語配列はそれほど問題ではなく。K688固有の不具合と思われる現象に悩まされていたのが一番の理由。
不特定の文字がダブって入力される、チャタリングとも異なる現象が頻発していたのです。
修正のために、二度も三度も入力し直さなければならないことにストレスを感じながら使い続けていました。
ただ、この短期間で2台目はどうなんだ?とも思っていて。誰に申し訳が立たないとかいうこともないのに。
それで我慢しつつ使い続けていたわけですが、不用品の処分などでお金ができたし、たまたま誕生日目前という
適当なタイミングでもあったので(笑)前々から目をつけていたPCMKの購入にいたりました。
PCMKは韓国のPulsar Gaming Gearsが販売しているゲーミングキーボードの一種。
自分が選んだのはPCMK TKLのISO(日本語配列)モデルのベアボーン。つまりオプションなしの本体のみです。
キー配列が3種類(JIS・ISO・ANSI)、サイズが2種類(TKL・60%)、色がブラックとホワイトの2種類あって
さらにキースイッチやキーキャップも追加可能と、組み合わせの自由度の高さがPCMKの大きな特徴です。
自分は手持ちのキースイッチやキーキャップを活かすため。あえて何もついてないベアボーンを選択しました。
ベアボーンの状態も写真に撮っておけばよかったのですが…すぐに使いたかったので、申し訳ない。
ゲーミングキーボードなので当然バックライトはRGBで発光。発光パターンを自分で作ることもできます。
金属製のトッププレートの下に真っ赤な吸音ポリマーが敷かれていて音は静か。余計な反響は一切ありません。
ふだん使っていて見る機会はまずありませんが、見られることを意識してデザインされた基板と、それを外から
見ることができる透明のボトムケースの組み合わせが非常にカッコよく、所有欲を満たしてくれます。
発光は裏面からも確認できますが、デスクを照らすほどではないので物足りなさを感じる人もいるかも。
TKLモデルの右端についているメーカーロゴのプレートは取り外し可能で、任意の文字列を刻印したプレートを
公式サイトでオーダーし、交換することができるようになっています。ただしツヤ消し仕様になるのだとか。
ちょっと変わったところでは、マウスポインタをキーボードから操作する機能がついています。
ファンクションキーを押しながらWASDで移動、QとEで左右クリック、RとFがホイール。
自分みたいにマウスを使わない人や、ホームポジションから手を動かしたくない人には地味に便利な機能ですね。
マクロ機能なんかもついているそうですが使う機会はなさそうな気がします。何かに役立つ日が来るかな…?
英語配列のキーボードを半年以上使っていた影響で最初は打ち間違えもありましたが、1週間ぐらいで馴染んで
…というより、もとの日本語配列の感覚を取り戻して以前のようなペースでまた打てるようになりました。
同じキースイッチ、同じキーキャップの組み合わせでもこんなに打ち心地が違うものかと結構驚いています。
こう言うとRedragonに失礼ですけど、やっぱり値段相応なんだなぁとくらべてみて実感。
安いものも安いなりに努力してるとはいえ、金額的なスタート地点の違いが出るものですね。
キースイッチとキーキャップも合わせたらK688が2台買えるくらいの額になるし、違ってくれなきゃ困るか。
PCMKの難点を挙げると、USBの接続口が奥まったところにあるので使えるケーブルが限られてしまうこと。
特にL字ケーブルはコネクタの設計によっては奥まで届かず、挿さらない可能性があるので購入時に注意が必要。
あとは個体の問題かもしれませんが、ゴム足の高さにわずかな違いがあって少々ガタつきます。
左上と右下がやや高いのか、本体右上あたりを押すと厚紙1枚分くらいの隙間が生じているのを感じます。
デスクに直に置く場合はちょっと調整が必要かもしれません。自分はランチョンマットみたいなのを敷いてます。
(スタビライザーの代わりに、スプリングと端子を抜いた黒いスイッチを取り付けてある状態)
JISモデルはスペースバーが4.25uという市販品にほぼない長さなのも苦しいところ。
スペースバー左右の[無変換][変換]キーを無効化し、英語配列用の6.25uのスペースバーをはめ込む方法で
いまのところ対応していますが、特に打ち損じなどもなく普通に使えています。
この方法には注意点があり、スイッチによってはスペースバーの端を押したとき反応しない場合があるようです。
Durock Black Lotusはダメでした。写真で使ってるKTT Roseはどこを押しても問題なく反応してくれます。
キーキャップ自作の心得がある人はレジンなどでぴったりサイズのスペースバー作りに挑戦してみてもいいかも。
JISモデルはEnterキーの形状も気になるところですが、自分はテンキー用の縦長Enterを取り付けています。
手持ちのISO用のEnterキーがOEMプロファイルのものしかなく、見た目の統一感を優先。
K688の購入前にあれほどこだわっていたテンキーがついてない、TKL(=TenKey Less)はどうなのか。
日常的な文章作成時の数字入力の頻度からすると「なくてもまあ全然いける」ってのが実感でした。
『かな入力』の場合、[半角/全角]を押して半角英数に切り替えてから数字…と、手間が生じてしまいますが
ホームポジションから移動せずに済むことがメリットとなり、デメリットを相殺してくれている気がします。
でもやっぱり『テンキー配列のテンキー』が存在しないことへの寂しさや物足りなさは感じます。
TKLの方向キーの上にある9つのキー(HomeやEndなど)にテンキーを配置する手段も考えたんですけどね。
PCMK TKLの場合、[Pause]キーがレジストリ変更ではオーバーライドできず、テンキー配置を断念しました。
代わりにF1~F12に横一列にテンキーを配置することで入力モード変更の手間を省いてみています。
TKLに慣れてしまえばこれも必要なくなるかな。代わりに配置したいキーもないので変える予定もありませんが。
PCMKの総評を言うと、これからメカニカルキーボードやホットスワップに手を出したい人にオススメできます。
特に日本語配列にこだわりがある人、テンキーに固執しない人にはこれ以外の選択肢はないと思います。
マジでないのよ選択肢が。日本語配列かつホットスワップ可能な機種って。
需要は多くないものの確実に求める人はいて。そういう人たちのために提供されるコスパ優秀な唯一のアイテム。
なので、今後キースイッチやキーキャップを買い足すことはあっても本体の買い替えはもうしないと思います。
よっぽど好みに合う配列の市販品でも出ない限り。この先は基板の設計に手を出すくらいしか手段はないはず…。
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