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2023年11月13日 (月)

「Need for Speed: Heat」プレイ開始

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忙しくて新しいゲームを始める余裕がないとか言っておきながら、新しいゲーム始めてたらしいですよ…この人。
PSストアのセールで購入した「Need for Speed: Heat」を今月の初めからこっそりプレイしています。

「NFS: Heat」は言わずと知れたNeed for Speedシリーズの(リマスターを除く)最新作のひとつ前の作品。
レースゲームは好きでいろいろプレイしてきましたが、同シリーズは過去に体験版くらいしか触れたことがなく
製品版を購入して本格的にプレイするのは今回が初となります。


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レースゲームというジャンルのなかにもいくつかのカテゴリーがあり、NFSシリーズはレースゲームというより
『カーアクションゲーム』に分類したほうが個人的にはしっくりくるような気がしています。
公道を舞台に警察とのカーチェイスあり、さらにムービーの挿入によるストーリー描写ありのシリーズですから
同じクルマを運転するゲームでも純粋に速さを競う作品とは目的も方向性も異なる作品と言えるでしょう。


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「NFS: Heat」の全体のイメージは「Burnout Paradise」「Forza Horizon」に似たものがあります。
クローズドサーキットではなくオープンワールドで、ジャンプ台あり破壊できる看板ありの爽快で自由な雰囲気。

クルマの挙動はゲームライクというか、実車の挙動を再現するよりゲームとしての快適さを追い求めた味付けで
特にコーナリングの際に多用することになるドリフトの始動方法はかなりクセがあります。
どんな状況でもアクセルボタンをワンタップすると後輪が滑り出す(笑)これはこれでおもしろいですけどね。

ちなみにドリフトの始動はブレーキボタンに割り当てることも可能。好みで選べるのはよいところ。


ちょっと脱線しますが…純粋なレースゲームとの違いを感じるポイントは他にもいろいろあります。
たとえば他車との接触やコース外走行がOKだったり、いわゆるニトロによる急加速が可能だったりとか。

こういうカテゴリー分けの話をするとだいたいマリオカートが話題に挙がります。
マリオカートはレースゲームか否か。たしかにストイックにタイムを競ってる人たちもいるにはいますが。
マリオカートは『マリオカートというジャンル』のゲーム(笑)だと自分は思っています。
同様にスマブラも格ゲーか否かではなく『スマブラというジャンル』として分けて考えるようにしています。


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「NFS: Heat」はマイアミっぽい海岸の街を舞台に、昼と夜ふたつの側面を楽しめるゲームになっています。

公道を封鎖しての合法的なレースに参加して昼間は賞金を稼ぎ、非合法な公道レースで夜は名声を稼ぐ
名声を上げて購入可能な車種をアンロック、稼いだお金でクルマやパーツを揃える…というのがおおまかな流れ。
途中メインストーリーに関わるレースが浮上してきて、悪辣な警官たちとの戦いも進んでいきます。

警察は日中も速度違反のチェックなどをしていますが、彼らが本格的に活動するのは夜です。
公道レーサーと思しきクルマは見つけ次第追跡。たとえレース中であっても途中介入して襲い掛かってきます。


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追跡を振り切る、あるいは警察車両を破壊することでHEAT(手配レベルのようなもの)が上昇。
Heatはそのまま名声にかかる倍率になっていて、捕まることなく隠れ家に持ち帰れれば高得点が得られる反面
倍率を上げれば上げるほど追跡を振り切るのが難しくなり、稼いだ名声を失うリスクも増していきます。
このへんのバランスがなかなかうまく、引き際を考えながらの鬼ごっこは結構スリリング。

クルマの耐久値がゼロになった時点で逮捕という扱いになりますが、街中に点在するガソリンスタンドに寄ると
3回まで修理を受けられます。ガソリンスタンドが飾りではなく機能してるところがいいですね。

逮捕された場合は所持金と名声の一部を没収。でも深刻に思うほどの大きな損害にはならないようです。
警察の追跡を振り切るのはなかなか大変ですが、土地勘が蓄積されていくと逃げやすくはなります。
あとシンプルにマシンパワーも活きるので。警察だけがひたすら強くなるってことはありません。


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公道レースというと舗装路でのレースをイメージしますが、本作にはオフロードのレースも登場します。
当然オフロード向けのパーツやセッティングが必要になるし、走り方も舗装路とは大きく異なります。
どんな車種でもある程度は改造で方向性を寄せることはできますが、やはり車種ごとの特性というものがあって
舗装路には舗装路向きの、オフロードにはオフロード向きの車種を用意しておいたほうが遊びやすいですね。

改造用のパーツは一度買えばどの車種でも使い回し可能な親切設計。
もし車種選びに失敗してしまったとしてもパーツはそのまま次のクルマに流用できるわけです。
メインストーリーやイベントの収入が思いのほか大きいのでクルマの購入にもそんなに困らないと思います。


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収録車種は100以上。有名どころのレースゲームとくらべると少なく感じるかもしれませんが、じゅうぶんな数。
そう感じるのはおそらくツボを心得た車種をイイ感じに取り揃えてあるからだと思います。

日本人に馴染み深いJDMも新旧代表格は取り揃えてあり、アメ車もクラシックなものまで用意されています。
多すぎても結局使わない車種ってあるし、確実に使うであろう範囲を過不足なく収録してる感じがします。
ただ、多くは公道レースのイメージからかけ離れた高級スポーツカーやハイパーカーなんですよね。
これはどうなんだろう?と思わなくもないところですが、まあ…夢があったほうがいいのかな?


なお、本作の発売当時トヨタはアレだったので(?)本作にはまったく収録されていません。
舞台がマイアミっぽい雰囲気ですし、その土地に合った車種が充実していれば問題ないのではないかと。


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車種が限られているぶん一台あたりのカスタムの幅が非常に充実しており、走っている時間よりガレージにいる
時間のほうが長くなってしまうなんてこともありそう。クルマ好きの人なら確実に楽しめるはず。
なかでも個人的に気に入っているのが排気音のカスタム。こんなシステムを実装してるゲーム初めて見ました。
排気音を派手にしたり、高音から低音への調整、さらに金属質な響きを追加することもできてしまいます。

こういう機能ずっとほしかったんですよね…Forzaシリーズはどうにも音の満足度が低くて。
レースゲームに音を求めている人は一度本作をプレイしたほうがいいと思います。全体的に音がいいゲームです。


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ほかにもニトロやミスファイアリングの炎の色、車体下面に取り付けるネオンなんかも選択可能。
これらの外観に関わる装備は走行性能に影響することなく選べるのも本作のよいところですね。
Forzaシリーズはエアロやホイールにも重さがあって、性能を考えると自由に選べないところがありましたから。

グラフィックはなかなかキレイだし、オープンワールドなのに読み込みは結構早く、感心する部分も多い本作。
いまさらの購入ではありますが、これは買ってよかったなとプレイしながらしみじみ思っています。


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プレイしてて気になった部分もいくつか紹介しておきます。まず、車種によって性能の伸びに差があること。
たとえば同価格帯でほぼ同じ性能のランサーとインプレッサで、同じ組み合わせの改造パーツを装着したときに
なぜかランサーのほうが総合値が高く、インプレッサのほうが低めになったりするのです。
レースの結果に影響するレベルの性能差が生じるので、インプレッサが好きでも選びにくくなってしまいます。

のちのちエンジンの載せ替えなどで勝てるクルマに仕上げることもできるのですが、できるのはだいぶ先のこと。
序盤~中盤は改造の幅が制限されているため、買った時点で勝てるかどうかがすごく重要になってきます。
だからどんなに好きな車種でも「勝てるクルマなのか?」という疑問が購入前につねに浮かんでくるのです。


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メインストーリーに登場するアナという女性がなんというか…昔のアクション映画のトラブルメーカーみたいな
ハラハラというよりイライラさせられる言動を連発するせいで、見ていて結構ストレスになります。

クルマ好きに共通することだと思いますが、クルマが壊れるところはできるだけ見たくありません。
序盤、アナは自分のクルマを悪徳警官に没収され、父親が大事にしていたクルマを無断で持ち出しレースに出て
大破させたうえに、修理を担当する兄に逆ギレするというスーパーコンボをキメてくるんですよ…。
たしかに悪徳警官はイヤなヤツだけどこの女と一緒に走るのはもっとイヤだよ!?と思ってしまいます。

自分が進めた範囲で他にもいろいろやらかしているのですが、ストーリーに関わるのでここでは伏せます。
できればもうちょっと一緒に戦いたくなるようなヒロインを描いてほしかったなと思います。


あと、事前に読んだレビューにも書いてあったのですが雨がやたら多いですね。マイアミには雨期があるらしい。



通常こんな画像の枚数だとレビュー記事になるのですが、レビューを書けるのがいつになるのかわからないので
プレイ開始の記事をレビューと兼ねる感じにさせていただきたく。「GBVS」のときと同じですね。
まとまった時間で一気にプレイしてレビューを書き上げるスタイルは自分には無理です。
もともとそうだったのですが、ここ最近はより難しくなりました。仕事で書いてる人はホントすごいなぁ。

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