2024年 冬アニメ寸感
■新作ピックアップ
「魔女と野獣」
「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」
「百妖譜」
ほかに好みで挙げるとすれば
「ゆびさきと恋々」
「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」
「望まぬ不死の冒険者」
「休日のわるものさん」
…あたりか
■続編ピックアップ
「僕の心のヤバイやつ」2期(13話~)
「天官賜福 貮」2期
「HIGH CARD season 2」
■前期からの継続作品
「葬送のフリーレン」2クール後半(16話まで放送済み)
「薬屋のひとりごと」2クール後半
「ラグナクリムゾン」2クール後半
「アンデッドアンラック」2クール後半
「シャングリラ・フロンティア」2クール後半
「範馬刃牙」シーズン2全27話(残り13話)
■居残り組
「豚のレバーは過熱しろ」最終回のみ、放送日未定
「川越ボーイス・シング」最終回のみ、1月15日に放送終了
◇その他備考
「明治撃剣 -1874-」は地上波放送がなく、テレビ放送は全番組無料のBSチャンネル「BS松竹東急」のみ。
本放送以降、各種ネット配信が予定されている。一番見やすいのは最新話が1週間無料のABEMAか。
※あくまでリストアップであり、順番が順位付けになっているわけではありません。
年始からまあ明るい話題がなく、何をもって「おめでとう」などと言えばいいのか。沈痛の日々が続いています。
冬場はスポーツの話題も乏しいからスポーツに頼ることもできず。そこで飛び込んできた大型結婚報告の数々。
こういう言い方をするとアレですが、結婚できる人はどんどんするべきなんですよ。
いまなら特に、どんな結婚でも明るい話題として日本中で歓迎されるはず。幸せをお裾分けしてください。
…「どんな結婚でも」って言ったらアレか。まるで歓迎されない結婚があるみたいに聞こえてしまうかな?
アイドルとか声優とか、結婚に落胆するファンが少なからず出る方々はいまがホントに狙いどきだと思います。
冬アニメの話題の前に年末年始の話をしておこうかと。前期ものすごく本数が多く、加えてお気に入りの長編が
いくつか放送終了、直後にテレビアニメ皆無の期間に突入したもんで"ロス"の反動が強烈でした。
アニメがないと22時以降の過ごし方がわからず(笑)1時間ぐらいぼんやりゲームして、諦めて寝る感じで。
でも、これくらいゆったり過ごすのが普通なんだろうなとも思いました。普通ってのも変な話ですが。
今後はもっとアニメに支配されず生きていきたい。少しずつ『アニメを見ない人』になっていこうと思っていて。
決して卒業とかネガティブな意味ではなく、不要な義務感をもたずに付き合っていければと思っています。
さて冬アニメですが。今期は異世界モノが多いですね。新作の半分ぐらいが異世界、あるいは異世界転生モノ。
あと、ジャンプ+連載作品が原作のアニメが近年増加傾向にあります。今期は特に集中してる感じ。
週刊少年ジャンプほどの大きな看板ではなく、もうちょっとライトでニッチなところを突いてるといいますか。
それだけに当たりハズレも結構ある気はしますが、次に来る大ヒット作が隠れている可能性は全然あり。
ほかに傾向としては、「いまになってアニメ化を!?」「いまごろ続編を!?」と言いたくなる作品がチラホラ。
放送が始まるまでのあいだに世の中が変わってしまって、今更感が出てしまうみたいな。
今期の新作の初回を見て個人的に気になったのは「魔女と野獣」。たぶん世代的・嗜好的な理由が大きいです。
10代後半から20代前半のころ本作に出会っていたら絶対ハマってただろうなって。いまでも好きですけど。
具体的に言えば「ヘルシング」や「BLOOD+」なんかを通過した世代に刺さるものがあると思うのです。
当時の自分を思い出して痒くなるような(笑)独特の派手さと色気が入り混じる初回のインパクトで選びました。
他は、強いて言えば「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」が挙がるかなと。
ちょっと駆け足な感じはありましたが、初回の話の説明、まとめ方がうまく好印象だったので。
悪役令嬢モノもだいぶ増えましたね…ただ、本作はあんまり悪役令嬢の部分は重視されてない気がしますが。
あらゆる生き方が戦争に阻まれるのであれば戦争をなんとかするしかない。そこから新たな攻略が始まります。
「百妖譜」をピックアップ作品に挙げたのは、まずフジテレビ系の新設アニメ枠であること。
そして中国製アニメがもつ独特の『間』や文化表現がいまでもやっぱり真新しく映ることが理由でしょうか。
初回から主人公たちそっちのけで話が進むんですけど(笑)そのエピソードにちょっと惹かれてしまいまして。
日本にまで届く作品がとりわけ優秀なだけかもしれませんが、なんか日本の作品よりエモさが強いんですよね。
「天官賜福 貮」も然り。日本のテレビアニメではあまり摂取できない文芸の魅力があります。
世間で話題になっているのは「ダンジョン飯」と「勇気爆発バーンブレイバーン」の2作品でしょうか。
Trigger制作の「ダンジョン飯」は異世界グルメ系とでも言えばいいか、ダンジョンで採れる異世界由来の食材で
食費を浮かしつつ囚われの妹を救うべく探索するという、コメディありシリアスありのファンタジー作品。
出てくる食材も料理も言ってしまえばすべて架空、つまり我々が食べたことがなく今後も食べる機会がないので
どうしても味覚を共有しにくい、共感しづらいところがありますが、そのぶん世界観は守られています。
…と言いたいところだけど、たしか箸で食べてるシーンがあった気がするんだよな。いいのかな、箸ぐらいは。
「バーンブレイバーン」はCygamesPictures制作、全編に大張正己監督イズムあふれるロボットアニメ。
初回は映画「バトルシップ」をだいたい摸倣してる感じで、だからこそ日本人の心をくすぐるところがあるかも。
少年のころ思い描いていたヒーローの夢がオトナになって突如強引にやってきたら、どれほど困惑するか。
単にカッコいいロボットアニメとして見ることもできますが、それだけに留まらない裏のメッセージがありそう。
まあ…自分の近所ではすっかりBL的な目で見られていますが(笑)いろんな視点があるものだなぁ。
今期はロボットアニメだと他に「SYNDUALITY Noir」の2クール目がありますね。2本あればじゅうぶん豊富。
ふだんは「声優の声がキャラに合ってない」などと言わないほうなのですが、今期放送されているふたつの作品
「道産子ギャルはなまらめんこい」と「愚かな天使は悪魔と踊る」に出演している佐倉綾音の声が、演じている
キャラに全然合ってないなと感じてしまい、作品自体の評価にも影響しています。
これまで佐倉綾音が演じているキャラは好きになる傾向があったんですよ。佐倉綾音本人は別にして。
それだけに今期のこの現象は個人的に異常事態だと思っていて、何がよくないんだろう?と考えています。
少なくとも演技云々の話ではありません。あくまで声の話。「このキャラからこの声は出ない」っていう違和感。
単純な話、出演本数が多くて耳が飽きてしまっている可能性はあるんですよね。これは佐倉綾音に限らず。
出演させる側の指名があるかどうかは知りませんが、その声優がもっている知名度や数字をアテにするところは
商業的にいえば確実にあるだろうし。佐倉綾音もそういうバリューをもつ声優なのは間違いなく。
声の話はさておき、「愚かな天使は悪魔と踊る」の天音リリーはキャラ自体の違和感も少し感じています。
天使のような外見と悪魔のような内面をもつ二面性のあるキャラなのですが、悪魔な部分の主張が強すぎるのか
本来もっと先に見えているべき天使な部分のアピールが弱い気がするんですよね。
主人公・阿久津雅虎との絡みばかりで他の生徒からの扱いや交流の描写が足りていないからかもしれません。
あとデザイン的な話、瞳を赤にしたのは内面の表れなんですかね。もっと天使らしい色でもよかっただろうに。
それ以外で工夫できるとすればやっぱり声質か…失礼な話、佐倉綾音の声には天使が足りないのかも?
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