« 「Solitaire Mahjong Classic」のスコアの謎 | トップページ | ゲームレビュー 「Pentiment」 »

2024年9月30日 (月)

2024年 夏アニメ 完走した感想

■高評価作品
「異世界失格」
「小市民シリーズ」
「2.5次元の誘惑」
「新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。」

■高評価継続作品
「狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF」2クール(14話~25話)
「烏は主を選ばない」2クール(14話~20話)※マジで見たほうがいい!

□高評価話題作
「負けヒロインが多すぎる!」

■9月中に放送終了しなかった作品
「推しの子」2期 最終回のみ持ち越し
「ATRI -My Dear Moments-」最終回のみ持ち越し
「夜桜さんちの大作戦」最終回のみ持ち越し
「僕のヒーローアカデミア」7期後半(残り2話?)

◇その他備考
・前期の「ささやくように恋を唄う」、第11・12話の放送日程がいまだ決まらず。ソフトの発売は冬に延期。
・「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 SeasonⅡ」放送延期。今後1話から仕切り直す予定。
・周囲より1か月遅れて始まった「デリコズ・ナーサリー」、また1か月の休止期間に突入する。


今期はそのとき思ったことをできるだけSNSに落とすようにしていたので、まとめで書くことがないですね…。
ひとつ、作品に対する感想ではなく自分自身のアニメの見方についての反省をちょっと書いておくことにします。

最近の自分はアニメの物語やキャラクターよりも作品全体の流れや設定に目を向けることが多くなってるようで
他の視聴者と時間を合わせて見ていても、なんというか…的外れな感想を述べているような感覚があるのです。
その作品の世界において実現しうるか、合理性のあることなのかをついつい考えてしまって。
これは自分の源流に少なからずSFがあって、SFとはつねにそういうものだから仕方ないのかもしれませんが。

だから日本の現代劇を見てるときが一番気楽なんですよね。地名もだいたい知ってるし。

さて…アニメのリメイクブームが本格化し、次に来るのはなんだろう?と自分も考えるときがしばしばあります。
「ドラゴンボールDAIMA」の放送直前にこんなこと言うのもアレですが、「Dr.スランプ」は近いうち来そう。



以下短評。まだ新しいフォーマットが定まっていないので、タイトルを含め今後変わっていく可能性大。


・「異世界失格」
自分がアニメに求めるものがすべて詰まっていたお気に入り作品。楽しい、かわいい、戦いに涙。全部がある。
これで2期がなかったらおかしいでしょ?という終わり方をしていた。続きを期待してしまう。
ただ、センセーは率先して人助けをするようなヒーロー的性格のキャラではないので立ち回りが難しそう。


・「小市民シリーズ」
フィクション上の岐阜のイメージをさらに悪化させた傑作サスペンス。お気に入りを除けば今期トップの評価。
内容が内容だけに詳しいことは言えず…おもしろさと品質は保証するのでとにかく見てほしい。
できれば過去のエピソードをすぐに振り返れるような状態で。意外なヒントが先出しされてることも多いので。


・「2.5次元の誘惑」2クール前半
美少女ラブコメの側面もあるが本質はスポ根。清々しいキャラクターばかりで見ていて気持ちがいい。
逆に、ラブコメに期待しているとちょっと肩透かしを喰らうかも。個人的には今期一番の掘り出し物だった。


・「新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。」
ややベタなところはあるが話の運びがうまく、戦いを熱く魅せることに関しては今期随一だったと言えるかも。


・「先輩はおとこのこ」
見た目はソフトでコミカルだが、徐々にシリアスさが顔を出してくるため気軽に楽しめる作品ではなくなった。
『男らしさ』や『女らしさ』といった古びた概念に一石を投じる、強いテーマをもった作品だったと思う。
誰もがずっと思い悩んでいて、意を決して誰かに伝えるまでの積み重ねがあることを他人は知らないものだ。
突飛だが、見ていてきっと誰かに共感できる。誰かの言葉にはっとさせられる瞬間がある。


・「負けヒロインが多すぎる!」
敗者にも物語がある。そう表現すれば日本人が古来より大好きな判官贔屓の系譜なのかもしれない。
だが、彼女たちを敗者と決め付けて見てしまうことへの批判、あるいは否定も込められていたように思う。

本作のコミカライズを「はがない」のコミカライズのいたち氏が担当していることを放送中に知る。
そう言われるとなんかつながりがありそうな気がしてくるから不思議。令和の「はがない」なのかもしれない。
余談だが、各ヒロインが持ち回りでエンディング曲を歌ったことで新たな歌の才能が見つかった気がした。


・「NINJA KAMUI」
洋画など海外作品あるあるが好きな人なら好きを共有できる作品。終盤の3DCGによる戦闘シーンだけが残念。


・「デリコズ・ナーサリー」
放送上の問題がいろいろ起きてはいるが中身は良い。というか意外と理解しやすく見やすい。
最近は駆け足すぎ、詰め込みすぎな原作付きアニメが多く、比較してもかなり配慮して書かれている印象。


・「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」
放送開始前に思い描いていたイメージとのズレ、本作に期待していたものが足りなかったことが評価に影響した。
思っていたよりもアーリャの活躍がない。ラブコメ要素が薄く、主人公・政近の"政治的活躍"が主題だった。
生徒会選挙の話は今後もずっと続くそうで、それを知ってる人は2期制作発表を喜べたのだろうか?


・「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」
現実に起こりうる、より現実的な、実現可能な新しい異世界転生を描いているのかもしれない。
死ななくても生まれ変わることはできるんだよ?と、穏当な解決方法を示してくれている気がした。
全体的に下品(笑)ではあるが、動画配信やラジオのような感覚で楽しめる。気軽で付き合いやすいアニメ。
ただし8話と最終回を除く。特に8話は全体の流れから見ても、本作の作風から見ても違和感でしかなかった。


・「下の階には澪がいる」
前時代的な印象は否めないものの佳作のラブコメ。ヒロインは一応3人いるが、紗羅の扱いはホントかわいそう。


・「SHY」2期
ヒーローでもアマラリルクでもないニンジャたちに話の中心を奪われることに大きな疑問を感じた。
個人的に一番許せなかったのはシャイが武器を握らされたこと。2期全体がシャイのパワーアップイベント。


・「異世界ゆるり紀行」
かわいいはある。話の起点になりそうな出来事やキャラクターが出てくるわりに何も起きず終わるのが斬新(笑)
その代表格が吸血鬼のヴィヴィアンで、あれでは何のために出てきて助けられたのかわからない。


・「僕の妻は感情がない」
ロボットは出てくるがSFではない。SFとして見ると設定が気になりすぎるので、SFには期待せず見ること。
昭和にしか見えない社会にぽつんとオーパーツ的に配置された女性型家事ロボットと織り成すレトロラブコメ。


・「恋は双子で割り切れない」
視聴に大変な苦痛と悪寒をともなう。アニメ化でそうなったのではなく、そもそも原作からこうだったらしい。
すべてのキャラクターに原作者の人格が透けて見える感じが本作の大きな短所。

ラブコメの原則として、主人公が好かれる理由、ヒロインが好かれる理由に納得できるべきであると自分は思う。
「恋は双子」の場合どちらの方向から見ても、相手を好きになった理由がまったくわからず共感もできなかった。
見ていて好きになれるキャラクターがひとりもいない。強いて言えば慈衣菜か。
まるで狭い村で生まれ育ち、他に選択肢がなかったからくっついたみたいな交際。なぜ慈衣菜を選ばないのか。

|

« 「Solitaire Mahjong Classic」のスコアの謎 | トップページ | ゲームレビュー 「Pentiment」 »

アニメ レビュー&コラム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「Solitaire Mahjong Classic」のスコアの謎 | トップページ | ゲームレビュー 「Pentiment」 »