「白夜極光」のサービス終了に寄せて
昨年の12月6日、「白夜極光」の運営からサービス終了が伝えられました。
発表の半月前ぐらいだったか、先に中国版の終了が漏れ聞こえていたため秒読み状態ではあったのですが。
サービス期間としては3年半くらいですか。自分はそのうちの3年をゲームのなかで過ごしたことになります。
寂しさがないわけではないですが、まあ終わっても仕方ないな…とも思いました。
最初の1年間はホントによかったんですよね。メインストーリー第1部の出来は素晴らしいものだったし。
第2部以降がいかにもストーリーを完結させまいとする展開になってしまって。
これはソシャゲやネトゲだけでなくマンガにもありがちですけど、敵を無視して身内同士の争いになってしまい
本題となるべき部分が全然進まない、あきらかに時間稼ぎされてる雰囲気があったんですよね。
メインストーリーがシリアスでじめじめしていくのに影響されてか、イベントも暗いものばかりになり。
人気キャラクターの過去を掘り下げるほうへとシフトしていったのが決定的だったなと個人的には思っています。
過去編ってよく言えば掘り下げですけど、前進ではないですから。
プレイヤーがお金をたくさん落とすような設計ではなかったこともサービス終了の一因と言えるでしょう。
露骨に課金を誘うキャラクターは少ないし(いないとは言わない)課金で飛び抜けて強くなるわけでもないしで
そうなるとイベントごとに追加されるキャラクターのコレクションくらいしか目的がなかったのでは。
どんどん追加するわりに、イベントストーリーに出たっきり活躍がなくなるキャラクターがほとんどでしたし。
メインストーリーの序盤から活躍、かつ攻略上必須と言えるレギュラー的キャラクターの入手チャンスが少なく
自分の場合カレンやガルーを入手したのは3年目の終盤。期間限定でウィッシュリスト機能が実装されたとき。
プレイヤー心理から言えば、新キャラクターを乱発するよりピックアップを増やしてほしかったですね。
あとはよく言われるのが、1周年記念のアップデートで実装された『天空ノ庭』というモード。
広大な庭に建物を好きなように配置し、農業や釣りを楽しんだり仲間と交流したり、いわゆる「○○の森」的な
コンテンツだったのですが、プレイヤー側は求めてないし運営側も使いあぐねている感じだしで散々な結果に。
インストール容量が爆増したのはこの『天空ノ庭』のせいとも言われています。
30GBものアプリを気軽にインストールできるわけもなく、新規勢も復帰勢も取り込めなくなってしまいました。
サービス終了前の最後のコンテンツとして、「旅人からのフェアウェル」というイベントが開催されました。
おそらく今年の春節に向けて用意されていたイベントの流用なのでしょう。ほとんどが龍州編の完結編的内容で
最後の1ステージだけ、ストーリーを閉じるにあたっての別れと旅立ちが書き下ろされていました。
ただ、その内容自体はよかったと思います。この別れはあくまで旅立ちでしかないのだと。
ゲームの世界を離れてプレイヤーは現実世界へと旅立つことになってしまったものの、再会もあるかもしれない。
この3年間で出会った仲間たち、結ばれた絆。旅の思い出は次の旅へと持っていけるものなんですよね。
ふとしたとき、彼らの顔を思い出すかもしれない。どんな言葉を残し、どんな料理をいっしょに食べたか。
サービス終了してしまっても体験は残り続けるのだと、肯定的な捉え方をさせてくれるものでした。
そういうのを読みたかったんだよ我々プレイヤーは!!
身内のマッドサイエンティストだの暗面付近での戦闘だの、ホンっ…トどうでもよかったんですよ。
バイスとカレンとともに広い空を渡り、カロンの列車で大地を割き、巨像たちの記憶に出会う旅をしたかった。
そうならなかったのだから、期待を裏切られ続けたのだから、終わるべくして終わるのだなと感じたわけです。
サービス終了にともない、すべてのプレイヤーに『召集星標(ガチャチケット)』が1000個も配られました。
ようするに無料ガチャ1000連です。これに加えてウィッシュリスト機能が利用可能に。
これまで入手できていなかった☆6光霊をすべて入手できればと期待していたんですけどね…残念な結果に。
ウィッシュリスト機能はピックアップとセットになってて、☆6枠のうち50%をピックアップが占めているため
半分はピックアップという名のハズレを引くことになってしまうのです。あんなもんはハズレですよ。
結局、全光霊そろったのは水属性だけ。残りの3属性で合計10人ぐらい取りこぼしが残ってしまいました。
ちなみにこの1000連ガチャはYouTubeで生配信しつつまわしたのでアーカイブで確認可能です。
1時間かけて1000連まわす様子を見たいという奇特な方がいらっしゃるようでしたらどうぞご確認ください。
無料石もまだ6万個も残ってますし、何事もなければサービス終了の1月24日までに消化していくつもりです。
最後まで楽しく…ってものでもないですけど、最終日まで毎日ログインしてデイリーをこなす予定でいます。
それが終わったらプレイするソシャゲがひとつ減るだけ。代わりに何かを始めようとも思っていません。
サービス終了が発表されてからフレンド申請が届いたのは驚きでしたが、継続的にプレイしてる人は自分と同様
毎日ログインしている形跡を確認できます。きっと最終日まで付き合うつもりなのでしょう。
愛されてるゲームだなぁ、惜しいゲームだったなぁ。Reolの『白夜』を聴くたび、きっと思い出すはずです。

追記。あれから無料石や1000連ガチャの副産物などを利用して、追加で300連ぐらいまわしました。
結果、雷属性もコンプリートできたんですけど火と森はそろわず。上の画像の光霊たちが未入手のまま。
それと未開封の光霊選択箱を調べていたら、ピアタマンなど一部のイベント配布光霊も持ってないことに気付き
いまごろになって『旅の回想』モードで取り返したりしていました。完全に見落としていた部分でしたね…。
昔のイベントを読むと主人公の性格や文章の長さがだいぶ違っていて、ちょっと新鮮さすら感じます。

追記の追記。サービス終了の少し前にPC版(DMM版)のサービスがいきなり打ち切られまして。
このまま最終日までデイリーを続けられるかと思いきや、ある日突然ログインできなくなるというひどい仕打ち。
しかもそのことを公式がSNSを通じて告知することも、DMM側が告知することもなく。
公式に問い合わせたプレイヤーにのみ個別で返答がおこなわれた様子。さすがにどうかと思うのですが…。
後日、ゲーム内のお知らせでPC版プレイヤー向けの告知があったんですけど、PC版の人はログインできないので
そのお知らせを読めないっていう(笑)自分もBlueStacks上で環境構築してなかったら気付けませんでした。
PC版サービス打ち切りの直後に『召集星標』がふたたび1000個配布されました。
これで今月2500連くらいまわした計算になるのですが、前回の1000連で入手できなかった残りの☆6光霊のうち
グラムだけが最後まで出ず、残念ながらコンプリートできないままサービス終了を迎えることになりました。
さて…サービス終了後に公開された『特別版』、具体的な内容は以下のような感じでした。
・ダウンロード済みのアプリをそのまま使用
※ダウンロードされたゲームデータが必要なので、1月24日13時以降の再インストールは不可能
・サービス終了直前に保存したアカウントデータ(QRコード)をアプリ上で読み込みログイン
・コンテンツはメインストーリーのみ(各ステージのクリア評価はすべて☆3にされている)
・所有光霊はコラボ光霊も含めて基本的にすべて引き継ぎ、レベルは最大まで育成済み
※エピック光霊『祭剣座』が引き継ぎされなかったという報告多数
・未所持のコーデやコーデ付属の壁紙などを閲覧可能
・アイコンや称号などプロフィールの要素が全解放されているが、なぜか一部の壁紙が削除されている
サービス終了したゲームなので当然といえば当然なんですけど、ようするにローカルに残ったものの流用なので
新要素はなく、特にサイズが削減されてるわけでも別の端末に入れ直せるわけでもないんですよ。
思い出のために2~30GBあるアプリを、現在のスマホに残しておける人だけが残してくださいって話なんです。
『特別版』の内容が気になりわざわざBlueStacksをインストールして待機していましたが、内容を確認したあと
自分はあっさり削除してしまいました。なんというか…自分はそういう思い出にこだわるほうではないので。
ただまあ、これまで毎日続けていたことを急にやめた空虚な感覚はもうしばらく続きそうですね。
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