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2025年5月26日 (月)

上半期に購入したガジェットの話(後編)

前回に引き続き、今年の上半期に購入したガジェットの話をしていこうと思います。
といっても、おそらく下半期はないでしょう。こんなに立て続けに買うのは自分的には珍しいことなんですよ。

興味をもったものを躊躇せずに買ってみて、実際に触れて経験するのって大事だなぁと考えるようになってから
以前ほど購入にブレーキがかからなくなったというか。考え方の変化がこのようなカタチで表れていると。
ためしてわかる向き不向き、好みってのもありますし。買える経験は買ってでもするべきなのだ。


Soundpeatscc1

後半のひとつめは、いわゆる"ながら聴き"タイプのイヤホン。SOUNDPEATSの今春の新機種『UU』です。

海外では『POP Clip』という名称で販売されている、耳の穴をふさがないイヤーカフ型のワイヤレスイヤホン。
前身となる『CC』のマイナーチェンジ版みたいな位置付けらしく、ドライバ径が小さめなぶんバッテリーを増量。
イヤホン単体で最長8時間、ケースと合わせて30時間再生可能と謳われています。

ちょうど2年前の春、初めて買ったワイヤレスイヤホンは耳の穴をふさぐカナル型でした。
カナル型は高音質と遮音という利点はあるのですが、耳がふさがってしまうことのデメリットも当然あるわけで。
有事の際に周囲の音も聞こえるイヤホンもほしいと思うようになっていました。
そんなタイミングでたまたまリリース情報が目に留まった『UU』に、値段の安さもあって飛びついたのでした。


Soundpeatscc2

イヤーカフ型の音の聞こえ方って、なんとも奇妙なんですよね。何もないところから音が聞こえてくる感じで。

軽量のオンイヤー型ヘッドホンに近い音質ですが、身体に何かが触れてる感覚がなく、重みも感じない。
音の指向性が強いせいなのか、音量を上げても音漏れが少なく、耳につけるまで音が聞こえないのも不思議です。
耳からはずしてテーブルの上に置くと無音。耳に装着する距離まで近付けてやっと聞こえてくるという。

音質は想像以上に良く、少なくとも自分の用途(テレビ視聴)には過ぎた音質をしていると感じました。
これまでオンイヤー型のヘッドホンが担っていたところを完全に置き換えられそうなくらい、第一印象は良好。


バッテリーは公称8時間となっていますが、これはダイナミック・イコライザーをオフにした状態での話。
購入時にイコライザーはオンになっており、オフにするにはスマホに専用アプリを入れてアカウント登録をして
ペアリング後にやっと手動でオフにできるという、結構めんどくさい手間がかかります。
つまりイヤホン単体ではオフにできない機能が知らないうちにバッテリーを食ってるわけです。
ただ、ペアリングまでしておかないとファームウェアの更新などもできないので。やっておくべきでしょう。

イコライザーをオフにした状態で実測最長7時間半。アニメの1クール一挙放送もカバーできる長さです(笑)
7時間連続で使うことはまずないと思いますが、3時間くらいなら日常的にありえると思うんですよね。
3時間程度ならイコライザーをオンにしてても全然もつし、安心感のあるバッテリー容量と言えます。


基本機能についてひとつ不満点を挙げると、音量を上げ下げしたときに操作音が鳴りません
ちゃんと変更できたかどうか確認できない。「たぶん上がってるんだろうな」と、感覚でしか判断できません。

あと、わりと初期不良があるみたいで。最初に届いた個体は使い始めてから1か月ほどでバッテリーが激減。
短いときで2時間、長くても3時間半ほどで切れるようになり、サポートと相談して代替品を送ってもらうことに。
新たに届いた個体も電波の干渉を受けやすいのか、数十分に一度くらいの頻度で音の位相が微妙に動きます。

2年前に購入したCreativeのワイヤレスイヤホンにはこういった不具合が一切なかったので余計に気になります。
もし次にワイヤレスイヤホンを選ぶとしたら、SOUNDPEATSはちょっと怪しいかなぁ?と考える程度には。
きちんとスペックどおりに動作しているあいだは非常に使い心地のよいイヤホンです。それは間違いありません。
なので、SOUNDPEATSにはぜひ品質向上を目指していただけると…購入する側としては安心できます。


Xband9s1

最後に紹介するのはXiaomiのスマートウォッチ、Smart Band 9です。正しい分類はスマートバンドなのかな?

以前、活動量計に興味をもった結果なぜかイレブンバンドを買ってしまった話をしたことがありました。
あれから5年、今回こそ本当に活動量を計測できるスマートバンドを買ったことになります。長い道程でした…。


Smart Band 9は現行ラインナップのいわばスタンダードモデル。
上位機種に9 Pro、下位に9 Activeというモデルがあります。いずれも安価な部類のウェアラブル端末です。
9 Proはさておき、9と9 Activeは価格破壊と言ってもいいレベルの脅威的な価格設定ですね。

9は実売5千円台、9 Activeにいたっては3千円をギリ下回る。もっとも入手しやすいスマートバンドと言えそう。
ちなみに9 Activeがこれほど安いのは本体素材と液晶画面の違いが理由だとか。
9と9 Proは本体側面がアルミ製で画面はAMOLED。9 Activeはプラスチック製でTFT液晶を採用。
ほかにも画面の明るさを自動調節する機能や、時計の常時表示機能が搭載されていないなどの違いがあります。

9のバッテリー持続時間は公称21日間。これは各種モニタリング項目を可能な限りオフにした場合の数値です。
必要に応じてモニタリング項目を増やしていくと実際は14日間程度になるのでは。それでもじゅうぶんですが。


心拍数と血中酸素濃度、身体の動きを終日モニタリングすることで、消費カロリーやストレスを計測できるほか
睡眠の質を調べて判定してくれる機能などもあり、きちんと活用しようと思ったら家の中でもつけっぱなし。
それだけに軽さと小ささが求められるスマートバンド。9のサイズ感は非常に適していると感じます。

9は物理ボタンがない代わりに完全密閉構造を実現しているので、防水や防塵の性能にかなり期待できます。
防水性能は5ATM。水深50mまでの耐水性能があり、生活するうえでの水濡れにはまったく心配がありません。

その気になれば入浴時もつけっぱなしでいけそうですが、温度の不安はあるしせいぜいシャワー程度かな…?


Xband9s2

スマートバンドをつける生活を始めて感じるのは、思っていたよりも馴染むのが早かったこと。
邪魔にならないというか、あるとわかることが増える。特に血中酸素濃度と睡眠評価なんかは興味深いポイント。

血液を採取するわけでもないのにどうやって血中酸素濃度を計っているのか、最初はとても不思議でした。
光学式の計測装置を搭載しているそうで、本体の裏面から緑色の光を照射、皮膚を通して血中のヘモグロビンの
反射を見て調べているとか…ともかく、計測中は光学式マウスみたいにピカピカ光ってるんですよ。
だから夜間など暗いところにいるとき、腕の隙間から赤や緑の光がパリピのようにちらちらと漏れて見えます。

つけてるだけで使ってることになる。意識的に運動する人じゃなくても付き合いやすいガジェットだと思います。
通勤通学をワークアウトに見立てて、徒歩で移動した距離を可視化するだけでも結構おもしろいです。
意外と歩いてるんだなぁ…みたいな。直近1時間の移動距離が通知されるので、レースゲーム的な楽しみも可能。


9にはGPSが搭載されていないため、移動距離の計測にはペアリングしたスマホのGPSを利用します。
スマホの性能にもよるかもしれませんが、ショッピングモールのような屋内では位置情報が途絶えがちでした。
それと、GPSを連動させてるあいだのスマホ側のバッテリー消費がかなり激しいみたいで。
型落ちでだいぶ衰えている自分のスマホだと、一日歩いただけでビックリするぐらい減ります。

歩数のカウントはイレブンバンドのような昔からあるカシャカシャとカウントするタイプではありません。
なので、一日じゅう家にいるようなときはそれなりの数値になります。不正はできません…いや、無意味か(笑)


Xband9s3

シンプルに腕時計としての出来も結構よくて。文字盤をいろいろ変えながら長く楽しめそうな気がします。

標準のシリコン製ストラップに不満があるわけではないですが、先代の8とベルトの接続方法が共通なこともあり
交換用ベルトが市場に山ほど出回っているので、積極的に交換していくのもありです。
本体裏面のボタンを押すだけで簡単にベルトを取り外せるので、気分に合わせて気軽に取り換えができます。


どういうのが一番しっくりくるのかわからずまとめて4本も買ってしまいましたが…結局一番腕に馴染んだのは
バックル部分がマグネットでパチッと固定できるシリコン製のベルトでした。片手で装着できてラク。

ただ、自分が選んだ本体色『アークティックブルー』は市販のベルトとはちょっと組み合わせにくいですね。
側面のアルミ部分がユニクロメッキのネジみたいな青みがかったシルバーっぽい色なので、メッキパーツの色が
一致するベルトが存在せず、ニュートラルなシルバーのパーツでもちょっと違和感があります。
純正のストラップのように根元までシリコンで覆われてるタイプのベルトが色を合わせるには無難のようです。


なんで『アークティックブルー』を選んじゃったかというとちょっと事情がありまして…クーポンのせいなのよ。
クーポン使って3千円で買えるタイミングで選べたのが『アークティックブルー』だけだったんですよ。
でもすごいキレイなブルーで。ネジ好きの自分としては(?)このユニクロ感あるブルーは全然ありです。



これにて上半期に購入したガジェットの紹介はおしまい。文章量的には3回に分けてもよかったかもしれません。
写真の用意がどうしても手間で…SNSに載せたがらないのは撮影がめんどくさいからなんです。

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