2025年 春アニメ 完走した感想
■高評価作品
「ある魔女が死ぬまで」
「中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。」
「#コンパス2.0 戦闘摂理解析システム」
■"好"評価作品
「mono」
「忍者と殺し屋のふたりぐらし」
「一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師闇ヒーラーとして楽しく生きる」
■高評価継続作品
「薬屋のひとりごと」2期 2クール後半
「黒執事 -緑の魔女編-」5期
「小市民シリーズ」分割2クール後半
「阿波連さんははかれない season2」
□高評価話題作
「ウマ娘 シンデレラグレイ」
「TO BE HERO X」
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」
■3月中に放送終了しなかった作品
「薬屋のひとりごと」2期 2クール後半 最終回のみ7月に持ち越し
「鬼人幻燈抄」2クール
「宇宙人ムームー」2クール
「Summer Pockets」2クール
「ウィッチウォッチ」2クール
「真・侍伝 YAIBA」2クール?
「TO BE HERO X」2クール?
◇その他備考
・テレ朝ANiMAZiNG!!!枠のショートアニメ企画「ラノベアニメ」、略して「ラノアニ」が6月から配信開始。
最近流行りのショートドラマのアニメ版のようなものか。全4作品、7月から地上波でも放送予定。
・いわゆる『宇宙猫』描写。カルチャーショックなどに遭遇した際、背景が宇宙になる演出が最近非常に多い。
流行りネタ、一過性のネタだろうし多用を控えたほうがいいと個人的には思っている。
アニメの感想を書く際に「一番おもしろい」と気軽に書かないほうがいいと、今期は特に思いました。
どうせ全部は見ていないのだから。かなりの本数を見てる自覚がある自分でも一番を決めるのは難しいというか
一番を決めるなんておこがましいと感じるし、どのみち主観的評価にしかなりえません。
投票形式にすれば作品の出来の良し悪しではなくただの人気投票になっちゃうし、「一番おもしろい」ではない。
そもそも何をもって「おもしろい」とするか、評価のポイントが見る人によって全然違うんですよね。
評価基準が近い人同士なら共感もできるのでしょうけど、近い人に自分はあまり出会ったことがありません。
そんなわけで、あなたが思う「今期一番」と当方の感想が一致しなくても大目に見てほしいなと、切に願います。
以下短評。
・「ある魔女が死ぬまで」
初回を見ただけではどうしてもありきたりな印象で、呪いを解決するまでのステップも想像できてしまうのだが
本作が波に乗ってくるのは2話以降。メグを中心とした軽妙な掛け合いがだんだん心地よくなってくる。
9話で方向性が若干変わり、やっぱりこういう方法で解決するのだな…というクライマックスに向かう。
1クールで呪いの解決まではいかないのだが、本作との別れを寂しいと思わせただけでもう成功なのではないか。
・「中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。」
ティーン向けかつ各話完結の推理ものとしてうまくできていた印象。京極堂シリーズを知らなくても大丈夫。
推理に必要な情報が画面にきちんと提示されていて、いっしょに推理しながら見れるのってホント大事だと思う。
たとえそれがシンプルで簡単であっても、視聴者が"気付き"を得られるかどうかが視聴体験として大きい。
しかしティーン向けゆえか、真相が意外と恋愛絡みだったりする。軍のスパイとかみたいなのは一切出てこない。
・「#コンパス2.0 戦闘摂理解析システム」
なぜいまさらのアニメ化なのか疑問はあったが、原作をまったく知らなくても楽しめる地味に優秀な作品だった。
原作をよく知っていればヒーロー同士の掛け合いや関係性などをより深く楽しめたのかもしれない。
今期は本作をはじめ、『思い出を人質に取られる』物語が多かったような気がする。近年の傾向だろうか。
終盤登場したロキを完全な悪者とはせず、みんなで戦うラスボスを別に用意したのもうまいやり方だと思った。
・「ボールパークでつかまえて!」
テレ東が深夜新枠にもってきた作品としては、画面から受ける印象は正直言うと芳しくはなかった。
だが、本作を通じて野球を観戦すること、野球場に足を運ぶことの魅力はじゅうぶんに伝わったと思っている。
ちょろいもので、自分もいま野球場に行きたくなっている(笑)応援するチームがなくても楽しいものだ。
・「ゴリラの神から加護された令嬢は王立騎士団で可愛がられる」
基本的に好きな作品ではあったのだが、反王政派組織との戦いが本格化する10話以降の内容には疑問が多い。
反王政とは「加護の優劣による評価」への反対なのだが、彼らもまた加護の力でテロをおこなっているわけで。
(爆発物によるテロが描かれた4話はそういう意味では正しい戦い方をしていたのだと思う)
おそらく加護が撤廃された世界で次にものを言うのは血筋。つまり、普通の階級社会に戻るのではないかと。
それなら"加護ガチャ"でワンチャンある現在の王政のほうがよっぽど平等なのでは。
10話でカメムシやミミズの加護がハズレ扱いされていたが、彼らにも活躍の場は絶対にあると思う。
あと、最終話に登場するいくつかの加護の解釈にツッコみどころが。アリの加護はゴリラよりも強いのか。
ヒョウの加護がどんなに強くても銃弾を目で見て弾くのは無理だと思う。なのにゴリラパンチは避けられない。
・「一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師闇ヒーラーとして楽しく生きる」
異世界ものという大きな括りのなかでは今期一番おもしろかったかもしれない。後半の王立治療院編が特筆。
前半の貧民街での騒動、追放した側との話は正直言って平凡。ただ、人情があってイヤな感じはしない。
行方不明になったアフレッドを捜索すべく潜り込んだ治療院での出会い。特にクレソンの存在感は忘れられない。
治癒を主題にしたクライマックス、アフレッドの問題に帰結する流れは見終えて非常に気持ちいいものだった。
・「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」
初回を見たときに感じた『オフィシャルの二次創作』という印象が、実際当たっていたみたいな感じ。
詳しくは書かないが、みんながガンダムという作品を知っている前提で、ありえたかもしれない宇宙を提供する。
ガンダム好きな人たちが集まって総力を結集して描いた"出来の良い同人誌"みたいなものと思えばしっくりくる。
落としどころの美しさもあって、見終えてイヤな気持ちになった人は少ないのではないか。
だが見る人によっては不快に感じるかもしれないし、「自分ならこう妄想する」と異論も出てくるはず。
見たうえでアレコレと議論するところまでが作品の一部になっていたと言えるだろう。
一年戦争の予備知識がないと楽しめないかもしれないが、あれば後年ひとりで見てもじゅうぶん楽しめると思う。
・「アポカリプスホテル」
本作にはタイトルが示すとおりのセンチメンタルなところもあるが、本質はコメディなのだろう。
最終話の締めを見てそう確信。だから11話が特例というか、体裁を保つための気まぐれのように感じられた。
しかし視聴者側がどんな気持ちで見るかはまた別の話で、どこかノスタルジーを求めて見ていたのではないか。
未来の600年間に懐かしさを抱くというのも妙な話だが、周囲の感想も踏まえるとそんな解釈ができる。
・「ユア・フォルマ」
タイトルのわりに、ユア・フォルマやその内部を捜査する『電索』の要素が薄かったのが意外。
どちらかといえば『アミクス』と呼ばれるアンドロイドと、彼らの行動指針である『敬愛規律』の比重が大きい。
もっと言えば、フィジカルで解決する事件が大半を占めていたように思える。SF刑事ドラマといったおもむき。
SF好きとして楽しんで見ていたのは間違いないが、もっと『電索』が活躍する話であってほしかった。
本作の情報量を伝わりやすく映像化できていたとは思えない。毎週何度も一時停止しながら追いかけていた。
・「前橋ウィッチーズ」
評価が難しい。序盤はとにかく忙しくガチャガチャしていて、見ていて疲れる感じで印象はよくなかった。
中盤を過ぎるとそれが落ち着き、5人それぞれの人柄と、本作で描こうとしているものが見えてくる。
終盤はどこかで見た感じがしなくもないが、ここまで見続けた人の心に残るセリフを引き出せていたとは思う。
難しいと感じるのは、自分のなかの"負の精神面"が本作のポジティブさを素直に受け入れられないからかも。
解決よりも共感が正しいと思わせるような。だから自分は共感できなかったのかもしれない。
・「九龍ジェネリックロマンス」
前述の「前橋」が女性的な観点とするなら、本作は男性的な恋愛観を客観的に表現した物語であると感じた。
愛した女性の死に対する後悔から、終わらない夢のなかを繰り返し生き続けることを選んでしまった男性の物語。
どこかSF的であるため、SFとして考察しようとすると難しくなるが、シンプルに考えればとてもわかりやすい。
原作未完のためアニメオリジナルの結末を迎えたらしく、この終わり方を個人的には悪くないと思った。
・「LAZARUS(ラザロ)」
これも評価が難しい…それに、最後に「故・信本敬子に捧ぐ」と書かれてしまうと何も言えない空気がある。
ひとつハッキリ言えるのは、双龍まわりの話はまるまる要らなかった。アクセルの対戦相手として存在しただけ。
そのぶんの尺を陸軍情報部との対立や、空港で起きた事件の盛り付けに寄せてもよかったのでは。
落としどころがどこか消極的で竜頭蛇尾な印象がある。本作をエピソードゼロとした続編ができたらよいかも?
・「Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。」
そんなに熱心に見続けていたわけではないが最後まで見てしまった。おかげで良い収穫にもなったのだが。
22話のフィニスを模した世界で、ありえたかもしれないサンダーパイクの面々と出会う場面にぐっときてしまい
本作のもっとも大きな部分ってやっぱりサイモンとの別れだったんだなと、あらためて気付くことができた。
一介の冒険者に背負わせるにしては話の規模が大きくなりすぎたと感じていただけに特に。
・「片田舎のおっさん、剣聖になる」
画面の美しさ、戦闘シーンの動きは特筆。それだけに、話のありきたりな感じに肩すかしを喰らう。
主人公・ベリルの年齢設定の問題でハーレムの否定こそされるが、起きていることは実質ハーレムではないかと。
あと、ベリルのモノローグにかけられているリバーブに序盤は違和感を覚えた。終盤はもう忘れていた。
・「紫雲寺家の子供たち」
さすがの動画工房で絵はバツグンにキレイだったのだが、登場人物たちの常識のなさに終始ツッコみが絶えない。
常識が欠落しているのは「紫雲寺家の人々がセレブだから」と解釈することも可能ではある。
普通の人ならやらないことを"知らないから"やってしまう。常識はずれのお金と体力があるからできてしまう。
つねに周囲から持て囃されてきたから、承認しかされてこなかった人生だから、疑問にも思わないのではないか。
この"常識のズレ"を原作者が意図的に書いているとしたらたいしたものだと思う。
他の漫画家や脚本家とは大きく異なる『感動の作り方』をどう受け止めるかで、本作の評価は変わるかも。
本作の感想を読んでいて『マガジンモブ』という表現を初めて知った。ちなみに掲載誌はヤングアニマルである。
最後にちょっと余談を。
「予備知識があればもっと楽しめる」ならよいが、「予備知識がないと楽しめない」になってはいけないと思う。
「この作品を100%理解するにはアレもコレも見ておかないと…」みたいな強迫観念につながってしまう。
パロディにしても「わからないなりに笑える」ものにしておくべきで、「わからないと笑えない」のはよくない。
元ネタを知らなくても笑えるのが良いパロディ、知らないと笑えないのは悪いパロディだ。
このことが気になった代表的な作品は「ウィッチウォッチ」。週刊少年ジャンプのネタが説明なしに出てくる。
他にも「炎炎ノ消防隊 参ノ章」や「「プリンセッション・オーケストラ」でも同様のパロディが確認された。
ターゲット層を考えると「プリオケ」は特にひどいと思う。本気で子供向けのアニメを書く気があるのだろうか。
それでなくても欠点が非常に多い第1クールだったので、夏以降きちんと修正をかけていってほしいと思う。
シンフォギアシリーズとの比較とかは関係なく、一個のアニメとして「プリオケ」は芳しくなかった。
少し前にAmazonで買い物した際、これまでずっと回避し続けていたAmazon Primeのお試しのほうをうっかり
クリックしてしまっていたらしく、サービス開始の通知を見て「やってしまった」と気付きました。
仕方ないので利用できるあいだは利用しようと思ったんですけど、結局ほとんど利用しないまま期間が終了。
地上波でこんだけアニメ見てたらそりゃ利用するヒマもないだろうと…わかりきっていたことなんです。
それでも1本だけ、以前から見たいと思っていた「劇場版 名探偵コナン ハロウィンの花嫁」を視聴。
長年続いているドル箱映画なだけあって、オトナが見てもじゅうぶん楽しめるエンターテイメント作品でした。
白石麻衣はいい役もらったなぁ…難しい役でもあるし、この映画を見て一番記憶に残る役だったとも思います。
安室はアレだ、トム・クルーズ的な立場なんだ(笑)コナン君が担当できないアクションを担う人なのでしょう。
終始すごく良い映画だっただけに、最後の"超巨大サッカーボール"だけはちょっと…。
さすがにあの大きさは絵的にギャグになってしまうし、他に方法がなかったのかと気になってしまいました。
「ダイハード3」でもおなじみの液体爆弾、上のパイプを破損するだけで機能しなくなってしまうのでは。
その場で切断できないほど硬い素材でできているとも思えないし…などと思いつつ見て、夜明けを迎えました。
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