「River City Girls」 クリア&実績コンプリート

Epic Gamesで今年4月に無料配信していた「River City Girls」をクリア。1周目クリアまで8時間くらいでした。
「熱血硬派くにおくん」や「ダウンタウン熱血物語」のスピンオフ、あるいは精神的後継作といった感じの作品。
開発はWayForward Technologiesという、「シャンティ」のシリーズで有名な海外のスタジオです。
なので、スピンオフと言いつつ「くにお」らしさが残ってるのは人物名くらいで、全体的には洋風な味付け。

ドット絵で描かれたキャラクター、コミック風のストーリー紹介、ボス戦の前に挿入されるアニメーションなど
場面ごとに異なる2Dスタイルでセンスよく和洋折衷されています。
タイトルに「Girls」とあるように、プレイヤーもボスも基本的には女性。女性キャラクター中心で話が進みます。
主人公の『みさこ』と『きょうこ』をはじめ、日本人ウケしそうなデザインのキャラクターがたくさん。
ただ、会話の端々に文化の違いを感じるというか…『みさこ』は拾ったシャツ着てるとか言い出すし。
我々日本人が考える『不良高校生』の水準(?)とはやっぱりちょっと違うような、そんな印象を受けました。

子供のころ「熱血物語」を毎日狂ったように周回していたので、本作への期待は少なからずありました。
しかし実際プレイしてみると、変に工夫され過ぎていてストレスが溜まる場面が目立ちましたね。
ザコ敵が硬すぎ、多すぎ、しつこすぎ。敵を倒して入手できるお金が少ないのにデスペナがデカすぎ。
序盤はお店で買える回復アイテムが値段のわりに回復量が少なく、デスペナ覚悟で死んだほうが安いまである。
地味に厄介なのがエリア間の移動がボタン長押しなこと。さっと通り過ぎたいのに毎回時間がかかるんですよ。
「熱血物語」で快適だった部分をあえて変更している意図が自分にはよくわかりません。

ボス戦は全体的に不愉快。理不尽な動きが多く、『攻撃を喰らってくれるタイミング』を死に覚えする感じ。
プレイヤーの攻撃を全部ガードしたり、技の無敵時間を利用して回避するボスって戦ってて楽しいと思います?
ひばり戦やノイズ戦あたりでウンザリしてやめてしまった人も少なからずいるのではないかと。
(アクションゲームの途中で急に弾幕を避けさせたり音ゲーやらせたり…って、どこかで聞いたことあるような)
ボス戦の再挑戦に手間がかかるのもよくありません。ボス戦前のムービーや会話を手動でスキップせねばならず
そのスキップもボタン長押しで。デスペナがあるのでそのたびに所持金はガンガン減って。
事前に回復アイテムを買い込むにしても、その資金を稼ぐのが容易ではないし。とにかく不親切。
ストレスの溜まる量と発散される量がかろうじて釣り合ってるうちにクリアできたからよかったものの。
1周目はプレイヤーに必要以上にテクニカルなことをさせず、気持ちよく勝ち進んでもらうくらいのバランスで
作られていたら素直に褒められたかもしれません。めんどくさいのは2周目からでいいんですよ。
実績をコンプリートしようと思ったら最低でも2周は必要で、難易度ハードも自然と視野にはいるでしょうし。
(ちなみにPC版はコンシューマー版とくらべて実績が少なく、キーボードひとつで2人プレイが可能)

本作の場合、どちらかといえば2周目(NEW GAME +)のほうが簡単かもしれません。
ボス戦の攻略法がわかっているというのもありますが、隠しショップで購入できる強力な装備を引き継げるので
1周目の半分くらいの時間であっさりクリアできてしまうんです。実際、3時間ぐらいでいけましたね。
コツとしては、1周目を『みさこ』と『きょうこ』どちらか一方で完走して、もう一方を貯金させておくこと。
(ボス撃破時のボーナスがもう一方のキャラクターにも振り込まれる仕様なので、何もしなくても貯まる)
クリア時点でお金が5000ほど貯まってるはずなので、キャラ変更して隠しショップで『戦車のボタン』を購入。
2周目を『戦車のボタン』を購入したほうのキャラで進めば、移動はメチャクチャ遅いけどサクサク進みます。
できるだけ出費せずに進めばクリアまでにまた5000ほど貯まり、『ウサギのボタン』のほうも買えるはずです。
『戦車のボタン』と『ウサギのボタン』両方を装備してからが本番というか、ストレスがなくて楽しいですね。
めんどくさいボスも秒で溶けていくし。このバランスならもう何周かしてもいいかな?と思えてきます。
そうなると欲が出て、すべてのキャラクターに隠しショップの装備を買い与えたくなってきます。
2周目は敵が若干強くなりますが、以降は周回しても敵が強くならないので、同じやり方でサクサク進みます。
そのころにはもう解除できる実績もなくなって、目標を自分で設定しないと続かなくなるかもしれませんが。

今月は「ロストプラネット2」に続いて、ちょっと懐かしい路線のゲームばかりプレイしていた気がします。
一度離れるとシステムがわからなくなるゲームって最近ホントに無理で、やり方が遺伝子に刻まれてるレベルの
シンプルなゲームは気軽で楽しいですね。新しいことが身に付かなくなってるのかな…それはまずいな。
ただ、一度クリアしたゲームをふたたびプレイしたくなるほど懐古趣味的ではないんですよ。
"意図的ではないにせよ寝かせてしまっていたゲーム"を掘り起こすのが楽しいターンなのかもしれません。
そういえば「River City Girls」というわりに川が一度も出てこなかった気がするのですが…?
「熱血物語」や「熱血物語SP」では橋や河川敷の描写が印象的でしたが。海しか出てこなかったような。

クリア率を100%にするのに必要な条件がやや不明瞭のようで。一応自分なりにまとめておこうと思います。
・任意のキャラクターを最大レベルまで育てる(レベル30)
・ゲームをクリアする(隠しボス含む)
・道場ですべての必殺技を購入する(隠しキャラクターぶんを含む)
・すべての胸像を破壊する
・2周目ですべてのネコを集める
・お店で販売されているすべてのアイテムを購入し、食べられるものは食べる
(正確にはアイテムの説明欄の「???」を解除するのが条件で、複数のキャラクターで穴埋めでもOK)
実績解除のタイミングはセーブデータの選択画面でした。なので一旦メニュー画面まで戻る必要があります。
ひとつ怪しいのが舎弟で、自分は『ハンマー男』を舎弟にしていなかったのに100%達成できてしまいました。
計算上100%になってしまったのか、それとも100%に必要なかったのかはわかりません。

「協力プレイでクリア」「隠しキャラクターでクリア」「ハードでクリア」は最初から始める必要はありません。
クリア済みのセーブデータを『ブラ歩き』モードで再開し、各条件を満たした状態でラスボスを倒すだけ。
なので、その気になれば3つ同時に解除することも可能です(2P側を『くにお』にしてハードでクリア)。
2P側は死亡状態でもかまわないので、さらに同時に「同士討ちで味方を倒す」も解除できるでしょう。
しかし2P側であってもデスペナはあるので、必要な買い物を済ませた状態でおこなうことをオススメします。
「味方が投げたボールをキャッチ」は、熱血高校の校庭でできるのでわりとすぐ解除できます。
キーボードで2P側を動かす場合、テンキーの0が決定ボタン、1が拾う(弱攻撃)、2が投げる(強攻撃)です。
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